二交代制のシフト例を紹介!
三交代制との違いやシフト管理のポイントとは
交代勤務のシフトには、業界に応じてさまざまな種類があります。その一つにあげられるのが二交代制です。二交代制シフトは、主に工場や医療機関などで採用されています。交代勤務の中ではもっともシンプルなシフトといっていいでしょう。この記事では、三交代制との違いや二交代制のシフト例、採用にともなうメリットやデメリットなどを紹介していきます。
シフト管理なら! 0円で始めるクラウド勤怠管理システム「スマレジ・タイムカード」
シフトの二交代制とは?
二交代制のシフトとは、1日(24時間)の労働を2つのグループに分ける働き方のことです。
半分に分けるために、勤務シフトは12時間で組まれることが多くなります。
「日勤・夜勤」と呼ばれることもあれば「朝勤・午後勤」といった呼び方をされることもあります。
固定された呼び方があるわけではなく、実際には職場によって呼び方が変わるのが一般的です。
二交代制の場合、例えば日勤なら8〜20時、夜勤なら20〜8時といった分け方がされます。
必ずしも1人で12時間勤務するわけではなく、この中で8時間働くという形でシフトが組まれるのが一般的です。
ただし、休憩時間や残業など細かいルールは職場ごとで設定可能なため、採用の際は業務の特徴に応じて決めるといいでしょう。
二交代制と三交代制の違い
交代制シフトでよく耳にする一つに三交代制があります。二交代制と三交代制の違いは、1日の労働時間の分け方です。
二交代制は24時間を12時間ずつで分けるのに対し、三交代制は24時間を8時間ずつで分けます。
1日を3つに分けて働くシフト形態が三交代制です。三交代制は早番、中番、遅番という具合に3つに区切られ、拘束時間を短くできます。
そのため、従業員に負担がかからないのが特徴です。二交代制は工場などが主ですが、三交代制はコールセンターや病院、介護施設といった24時間稼働する施設での採用が多くなります。
二交代制のシフト例を紹介!
二交代制のシフトは、業務内容に応じてさらに細かい組み方が可能です。ここでは、二交代制のシフト例をいくつか紹介します。
1.二直二交代制
直はグループやチームのことを指し、二直とは2つのグループといった意味になります。
つまり、二直二交代制とは2つのグループを2交代で稼働させるシフトのことです。
日勤、夜勤を一定のサイクルでローテーションしていきます。例えば、Aグループが日勤、Bグループが夜勤を担当して1週間続けたら、翌週はAグループが夜勤、Bグループが日勤という具合に交代します。
二直二交代制は、24時間稼働が必要な工場や繁忙期などに採用されやすいシフトです。
ただし、残業が増える傾向があるために従業員の負担が多く、一般的とはいえません。
採用するには、従業員へのケアが重要な課題になってきます。
2.三直二交代制
三直二交代制とは、3つのグループに分けて二交代制をとるシフトのことです。
日勤グループと夜勤グループ、休みのグループの3つでシフトを回していく形になります。
例えば、4日間日勤した後に2日間休み、その後は4日間夜勤をするといったパターンがあります。
または、3日間日勤した後に3日間夜勤をしたら、3日間休みといったパターンも可能です。
こうした組み合わせをすることで空白の時間がなくなり、土日や祝日、夜間も無理をすることなく稼働できます。
フル稼働が必要な工場や24時間スタッフの常駐が必要な介護施設などは、三直二交代制をとるといいでしょう。
常にどれかのグループが勤務している状態なので、最小の人員でフル稼働させることができます。
3.四直二交代制
四直二交代制とは、4つのグループを二交代制にして勤務させる形態をいいます。
日勤と夜勤のグループでそれぞれ12時間勤務になるため、体力的にハードです。
ただし、通常の働き方よりも休みが多いというメリットがあります。
例えば、3日間日勤をしたら3日間休み、次に3日間夜勤を続けたら翌日から3日間休むという具合です。
ローテーションによっては土日に休めるとは限りませんが、休みが多いために疲れをしっかり取ってもらうことができます。
勤務中はつらいと感じても、全体的に見れば休日が多い分体の負担は少ないといえるでしょう。
四直二交代制は、1年のうち半分は休みになるのが特徴です。
4.連続二交代制
連続二交代制とは、日勤と準夜勤に分けた2つのグループで交代するシフト形態です。
日勤といっても通常よりも始業時間が早まるのが特徴で、早朝から夕方までの勤務になります。
その分夜勤の開始時間が早まり、夕方から深夜までの労働になります。
例えば、日勤は6〜15時、準夜勤は16〜0時といった具合です。
連続二交代制は24時間稼働ではありません。夜勤でも翌朝まで勤務することはなく、全体的に従業員の負担が少ないことも特徴です。
そのうえ、深夜割増賃金にかかる人件費を節約できるのもメリットといっていいでしょう。
朝が早いのは従業員にとってつらい点ですが、早めに退社できる分時間を有効に使えます。
二交代制のシフトのメリットとデメリット
二交代制の採用にあたって知っておきたいのがメリットとデメリットです。では、それぞれどのようなものがあるのか紹介していきます。
メリット
二交代制のメリットでまずあげられるのは、業務の引き継ぎが少ないことです。
1日のうち1回しか引き継ぎタイミングがないために、伝達ミスが起こりにくいというメリットがあります。
24時間稼働できるのも大きなメリットです。通常勤務であれば、8時間程度しか稼働できる時間がありません。
時間が限られていない分、顧客の対応を強化できます。
製造業にしてもサービス業にしても、時間外になることがないためニーズにしっかり対応できます。
特に繁忙期には、商品が不足することなく供給できるのがメリットです。
競合他社との差をつけることも可能でしょう。
会社の備品などを有効活用できることもメリットにあげられます。
従業員が働く時間帯を2つに分けられるので、本来用意すべき備品が半分の数で済みます。
例えば、デスクや椅子などの事務用品、着替えに必要なロッカーなどがそうです。
社内全体の従業員が30名だとしても、二交代制なら備品は15名分しか必要ありません。
備品を交代で使えるので経費を抑えられますし、狭いスペースで対応できます。
デメリット
デメリットとしては、従業員の健康管理が必要になることです。
二交代制は、どうしても生活リズムが乱れやすくなります。
夜勤を続けるうちに夜型の生活に体が変わってしまう人もいます。
また、夜勤から日勤に交代することに体がついていかず、睡眠に乱れが出ることもあるでしょう。
日勤と夜勤の間にしっかりインターバル時間を設けるなどの配慮は必要です。
労働基準法は、法定労働時間として1日8時間、1週間で40時間までと定めています。
これを超える場合は時間外労働として割増し賃金が発生します。
そのため、人件費が高くつくのもデメリットです。
人件費を抑えるには、法定時間内で収まるようなシフトにしなければなりません。
そして、他にもデメリットになるのは通勤手段です。
勤務時間によっては、公共交通機関が動いていない時間帯に通勤することもあります。
例えば、送迎バスを用意したりタクシー代を支給したりと、通勤手段に配慮する必要が出てきます。
二交代制のシフトをうまく管理する3つのポイント
二交代制を採用するには、どのような管理が必要なのか理解しておくことも大切です。ここでは、二交代制シフトを上手に管理するポイントを紹介します。
1.チーム分けをしておく
まずポイントになるのは、チーム分けです。チームを分けることは、二交代制を採用するうえで基本になります。
チーム分けをするときは、会社側が一方的に決めてはいけません。
または、分ける際も「日勤のみ」「夜勤のみ」「どちらでも可」といった選択肢を用意しておきます。
そして必ず従業員の希望を聞き、大まかにチーム分けしておきましょう。
「日勤のみ」「夜勤のみ」だけだと、どちらか一方に偏りができたとき調整が必要になります。
「どちらでも可」という選択肢も入れておけば、調整がしやすいのもポイントです。
チーム分けができたら、それをもとに勤務する曜日を軸にして人員セットを作ります。それからシフトを組んでいきます。
2.ベテランと新人の組み合わせを考慮に入れる
2つめのポイントとして重視したいのが、従業員のバランスです。
新人とベテランの組み合わせを考慮してシフトを組みましょう。日勤と夜勤が必要人数を満たしていることは大切ですが、もっと重要視したいのがそれぞれのスキルです。
例えば、日勤または夜勤のいずれかに新人ばかり集まっては、単純なミスが発生しやすくなります。
問題が起こったときの対処に慣れていない従業員で偏ってしまうと、重大な問題につながりかねません。
特に危険をともなうような業種は、ささいな判断ミスや経験不足から大きな事故に発展することもあります。
新人とベテランをバランスよく配置すれば、人的ミスや安全管理上の問題を防止できます。
新人の経験を養うことにもつながるでしょう。
シフトを組むときは、従業員ごとのスキルと経験、資格などを考慮することがポイントです。
3.クラウド勤怠管理システムを導入する
従業員のバランスを考えるといっても、意識しながら実際に分けていくのは容易ではありません。
勤務時間ごとの必要人数や従業員のそれぞれの希望時間、スキルなど考慮すべき要素はたくさんあります。
それらを考えながら、バランスよくシフトを組むのは難しいものです。
この問題をスムーズに解決するには、クラウド勤怠管理システムを導入してみましょう。
二交代制を採用するには、労働基準法や法定労働時間なども外すことはできません。
クラウド勤怠管理システムなら、法令を遵守しながらシフトを組むことができます。【シフト管理におすすめ】スマレジ・タイムカードのシフト管理機能
クラウド勤怠管理システムなら
スマレジタイムカードがおすすめ!
二交代制シフトを上手に組みたいなら、スマレジのクラウド勤怠管理システム「スマレジタイムカード」がおすすめです。
二交代制は、勤怠管理にも注意をはらう必要が出てきます。スマレジタイムカードなら、シフト管理だけでなく勤怠管理や給与計算、年末調整なども可能です。
従業員の希望や勤務パターンなどをもとに、バランスのよいシフトが簡単に組めます。
通常のシフトはもちろん、繁忙期や閑散期のシフト調整も簡単です。
労務アラート機能があるのも、スマレジのクラウド勤怠管理システム「スマレジタイムカード」をおすすめする理由です。
労務アラート機能は、労働時間の上限を規定し、超えないように警告してくれます。そのため、労働基準法に抵触する心配がありません。
また、出退勤や勤怠登録がオンラインでできるので便利です。
シフト管理なら! 0円で始めるクラウド勤怠管理システム「スマレジ・タイムカード」
勤怠管理システムでシフト作成の負担を軽減しよう!
二交代制シフトは、24時間体制で稼働できる点が強みです。
ただし、メリットがある反面、法定労働時間を意識しておく必要があります。
法令を遵守しながら従業員一人ひとりに合わせた柔軟なシフトを組もうとすれば、それだけシフト作成の負担は大きくなります。
勤怠管理システムを上手に活用し、シフト作成や勤怠管理の負担を軽減しましょう。